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全人格労働の強制

労働力は全て搾取しようとしてくる

私は今年に入って有給休暇を半日しか使っていない。
まあ、使えていないのだが、
これに関して、経営から、ねぎらいも心配の言葉もない。
使えという指示もない。

法律上与えなければならないとされているから、
有給休暇を与えられるのであって、
その権利を行使しないからと言って、後から何も言えない。
そもそも労働力全てを全量買い取りしているのだ。
くらいに思っているから、
それこそ、土日すら休ませるのはイラつく。
まあ、ブラック企業はそれが本音だろう。

資産を持たない時代には、
それでも頑張るしかなかった。
安い賃金で残業代もつけずに仕事をして、
オフィスの床で寝て土曜日を迎えてしまったこともあったものだ。

それで大変に儲かったと思うのだが、
その勤め先は2010年に倒産した。
その後、電通の事件があり、過剰労働が社会問題化。
勤務先の銀行でも残業時間を管理して、
後から急に残業代を振り込んできたことがあった。

実際問題、銀行は自殺者が相当多かった。
地方銀行レベルでさえ、そういう話が1つ2つ出てくる。
漏れなく隠ぺいされるのだが。
まあ、そういうことだ。

私もそれに近い全人格労働を強制されている。
まあ、貧乏人なら構わんが、
ワシの世帯年収は既に4千万を突破していおり、
勤め先の給与には既に依存していない。
そんな人間を捕まえておいて、全人格労働を強制するのは話がおかしいのである。
おまけに周囲の同僚と比較しても明らかに多い。
まあ、勤務時間中にマッサージに行って戻ってきたり、
適当に在宅勤務したりしているエライ人達もいるにはいるが。

資本主義の最小単位は労働力。
労働力に月30万円という対価を支払った以上、
買った側としては限界まで労働力を使い倒したいと思うものだ。

しかしだな。

私達が保有している労働力というヤツは、
資本家にくれてやるような価値が低いものではない。
資本家が労働力を利用して巨大な資本を形成するように、
勤め人も労働力を駆使すれば、巨大とは言わないまでも、
ソコソコの資本を形成できる。

全て奪おうとしてくる労働力の搾取にいかに抵抗し、
自分の労働力を温存しつつ、自分のビジネス(資本形成)を進めるか?
これが重要だ。

ことあるごとに叫ばれる、成長、目標達成

会社が、勤め人に求める成長、目標達成。
そんなものは必要なのだろうか?
そもそも30歳も過ぎたら成長の余地はほぼ無いと思うのだが、
なぜそんなことを言うか?

それは、資本それ自体が成長・拡大しようとする意志を持っているからである。
資本は増殖・拡大の本能を持っている。
それを労働者にも適用しようとしてくるのだ。

目標達成と言っても、筋トレをするとか、どういうことではない。
個人の目標達成ではなく、勤め先の利益を極大化するのが目標だ。
押し付けがましい。実に。
平社員には勤め先の利益を拡大させる義務はない。
法律上認められた労働時間、会社の指示に従って労働したら、
あとは何の義務もない。

にも拘わらず、定時の9時までの2時間は残業代を払わず、
7時に出社させるようなコスい真似をする経営が後を絶たない。

また、副業禁止など、あからさまな労働力を全てこっち側に奪ってやるんだ!
という明白なる悪意を向けてくる経営者も多い。
収奪である。現代は労働法による保護があるから、
経営者があえて抑えているところだが、労働法がない時代の収奪は悲惨を極めた。

全部出し尽くせ、とか無茶苦茶なことを言う。
なぜ?この程度の報酬で、このクソ会社に全部差し出さなきゃいかんの?
そういう話。

私は嫌である。嫌で嫌で仕方がない。
合法的な退職勧奨として、過剰な業務を与えてくるのが分かる。
極めて当たり前の顔をして、だ。
労働力の全部搾取作戦である。

ここからは過剰労働要求を拒否する戦いになりそうだ。
実際これをやってクビに追い込まれた社員もいる。
不毛な戦いが続く。

つづく

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