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借金を返す必要があるのか問題

日本で最も高い時価総額を持つ企業は?

そう、言わずと知れたトヨタ自動車である。
では、最も多額の債務(有利子負債)を抱えているのはどこだろう。
同じくトヨタ自動車なのだ。
さて、そう考えてみると、果たして債務を全額返済するという概念自体、
意味がないように思えてこないだろうか?

無借金で子孫に引き継ぐという発想は、子孫をバカにしている考えでもある。
そもそも資本主義はその性質上拡大するために、他人資本の調達を必須としている。
株式会社、という仕組み自体が資金調達を必須としているではないか。

必要なことは、ある意味、借金との付き合い方を覚えるということだと思う。
借金はゼロにする意味はなく、常に適正額を借りたり返したりして拡大していくのが
正しい在り方なのだと思う。

不動産でも、常に借りて返してを繰り返す方が拡大が早い。
現預金、借入のバランスをうまく調整することで、
継続的な借入を連続して受けることができる。
借りることが出来れば、資金繰り破綻することはない。
返済可能額は、償却前当期純利益の10年分など、指標がある。

借金のルール

モチロンいくら借りてもいいとか、そういうことを言いたいのではない。
借金にはルールがある。
➀消費するための借金は絶対にダメ。とか、
②借入を伴った投資をする場合には、堅い投資に限る。

特にこの2点は外せない。
➀は説明するまでもない。
②はかなり難しい。

堅い投資か否かは投資する主体の能力によって変わる。
私であれば不良債権投資であっても固い投資になり得るが、
私が株式投資で借入を使ったら、えらいことになるだろう。
逆にバフェットなら株式に幾らレバレッジを掛けても問題ない。

ラーメン屋経営のプロなら借入を使ってもいいだろうが、
シロウトでは危ない、全損する可能性も高い。

SAT家の教育方針としてはシンプルに、
➀ 消費のための借金は禁止
② 不動産賃料で返済できる以上の借入は禁止
位にしておいた方が分かりやすいかもしれない。

適正債務額であれば借入は多い方が良い

償却前当期純利益×10倍までなら、個人的には上限まで借りていいと思っている。
要するに10年あれば返せる水準だ。ということだ。

私の場合には法人・個人合わせて約1億円の債務がある。
所得ベースの給与+法人の償却前当期純利益で見ると、大体2,000万円程だ。
そうみると、まだ借入の余地はある。
ただ、このまま勤め人をやめてしまうと、借入が若干適正範囲を超えてしまう。
もう3年も回していくと、ちょうどいいサイズになると思う。

逆にだな。

売上(家賃)+給与を得る。
返済をする。
手残りで販管費・生活費を払う。
残った資金から納税する。
納税後の余剰金を再投資する。

このサイクルを延々と回転させていく。
そういうことだと思う。
返済をすると言う項目がないのは確かに素晴らしいが、
特に、初代となるべく志を立てたのであれば、
借入を使わないと、十分な資産形成はできないと思う。

普通の長期保有型の株式投資で、
市場の追い風を受けても、せいぜい2、3億ではなかろうか?
配当が3%としても年900万円、20%税金を引かれて、720万円である。
若干3人の子供を授かるとすると足りない。
仕方ないから勤め人もやる羽目になるのだが、
恐らく定年まで働き詰めになるだろう。

遅いのだ。
一方で大家業は拡大が早い。
30代で早々と卒業を決める数が圧倒的に多い。

やはり他人資本を効率的に使えないと、
資本主義では勝てないのだ。
「勝つ」とは無論、資本家側に立つということである。

償却前当期純利益×10倍、これを債務償還年数という。
これが10年以内というのは相当に優良な状態だと言える。
例えば住宅ローンだが、これは債務償還年数35年である。
返済10年で全部借金が片付けられるのであるから、
これは相当いい財務だとわかるだろう。

逆にだ、
債務償還年数10年分程度の借入はあった方がいいのである。
この程度の借入を返済してしまう。
自社株買いに充ててしまう。
配当してしまうという企業をどう思うだろうか?

なんだこの企業は、拡大する投資が出来んのか?
という成長の限界と判断されてしまうだろう。

勤め人大家としても資産5億10億程度までは、
どんどん拡大するべきだと思うし、
逆に債務償還年数10年以内の借入など、借りていないのと同じだ。
仮に10億の資産形成に成功したら、そこから債務を減らしていけばいいし、
都心部の4%程度の収益性の不動産に組み替えていけばいいだろう。
10億4%でも、年収たったの4,000万円だ。
ちょっとハイスペな勤め人のオジサン程度の年収なのだ。

そう思うと、私も2億3億の総資産、1億ちょっとの純資産では、
資本主義におけるハナクソである。

借金などおそるるに足らん。
どんどん攻めよう。

をはり

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