1社目 普通
2社目 ブラック
3社目 普通
4社目 ホワイト
5社目 ホワイト
という転職遍歴の私。
年収は
1社目 300万円
2社目 200万円
3社目 350万円
4社目 800万円
5社目 守秘義務
という訳で、2社目の投資用不動産販売以外は着々と年収を上げてきたわけです。
ホワイト企業ほど年収が高いというわけでもなく。
この上の世界には年収2,000万円弱貰えるというブラック業種も存在します。
コンサルティングやM&A仲介のように、
財務分析をして資料を作って、プレゼンをしてなおかつ社内調整もやって、営業にも出る。
みたいな労働をしている人たちですね。
私はその業界に近いですが、
そっち側にはなるべく近寄らないようにしています。
年収はさらに高まるでしょうが、それは私の望む人生ではありません。
さて、前置きが長くなりました。
ホワイト企業+アルファが人生を豊かにする
サウザー理論を勤め人+アルファという形で実践してきた私。
やはりこの勤め人+アルファという形態。
特に勤め人がある程度苦にならないタイプにとっては、商品作りに四苦八苦するよりは楽勝なルートである。
人には向き不向きがある。
私も一時は弁護士に憧れてみたり、
サウザーさんや専業大家の皆さんに憧れたりもした。
しかし、
不動産で独立した人の大半は
「勤め人としては全然イケていない」
人が多い。
確かに成果は出していても、その内心で、不満を持って働いていたりする。
もしくは信じられない低給与だったりする。
もはや運命が勤め人を辞めろとささやいている。
そういうことだと思う。
私の場合には高学歴でもあるし、サラリーマンの村社会にもある程度適応できるし、仕事に対して創意工夫をしようなどとは思わない。
言われたことをやるのが勤め人仕事だし、会社の方向性を打ち出すのは経営の仕事。人をうまく回すのがマネジメントだと思っている。
私は未だにプレーヤーであるから、
指示された数字を安定的に出していればよい。
フォワードに配置されたら点を取ればいいのだ。
チームの経営はフォワードの仕事ではない。
と、割り切って時間を売っているし、
その販売単価も信じられないほど高い。
辞める必要がないのである。
高給と社会的な評価、福利厚生を得つつ、
不動産投資もしてドヤっていられるのであるから勤め人+アルファはやめられない。控えめに言って最高ってヤツだ。
ホワイト企業はなぜホワイト企業なのか?
ホワイト企業がホワイト企業なのには理由がある。
まず第一に利益が安定的に稼げる商品を持っているということだ。
安定的に利益を稼げるから、営業現場が無理をしなくても良いのである。
独占企業は多分ホワイトだ。
私はJTはホワイト企業だと確信しているし、
JR系の企業もホワイトだと思う。
安定的に利益を出せる企業。
そしてその利益を稼ぐのに努力がさほど必要ないのが大事。
金融業界は比較的ブラックだった。
私の世代までは、灰皿を投げる上司。
会社の設備に暴行を加える上司というものが存在した。
銀行業界出身の人からはよく聞いたし、
証券はそれ以上だ。
ましてやマチ金など言うに及ばず。
確かに金融業界も安定的に利益を計上している。
信じられない高い利益率を誇る企業もある。
ただ、その利益の源泉が何と言っても「人」なのが問題だ。
さきほど上げたJTやJRは、
商品がタバコと鉄道である。
目に見えるモノが商品だ。
しかし、
金融業界で扱うものは目に見えない。
それを説明したり設計したり、
売ったりするには人の力がたくさん必要だ。
オマケにそれは差別化が難しく、
多数の競争相手がいる。
そして最悪なことに
商品が差別化しにくいうえに
商品を扱うライバルが自分と同じかそれ以上に優秀なのだ。
今は比較的労働時間やパワハラが減っているようだが、
本質に変わりはないと思う。
上司にはバカ高いノルマが課せられて、
それをチーム単位で背負ってやっているはずだ。
金融は避けたい業界である。
ブラック業界のホワイトポジション
勤め人を若くしてドロップアウトした人は知らないだろうが、
ブラック企業にはホワイトなポジションがあったりする。
実は私もその部類かも知れない。
銀行でも出世を諦めて債権管理の部署にいると、10年15年と居座る人がいる。
債権回収のノウハウは特殊で普通に支店で営業をしていても、
法人営業をしていても全く身につかない。
専門性が高い職種なのである。
そこで専門性を高め切ってしまうと、
その部署では「その人」が居ないと仕方ない。
という、工場で言う専門技術者のような立場になることがある。
このタイプの銀行員を私は日本中で見てきた。
このタイプの銀行員は、まったく転勤しない。
経営層も、このタイプは何人かは現場に置いておかなければいけないことを知っている。
しかし、基本的に出世しないコースなので、
優秀な人間はやりたがらない。
でも必要。
そんな立場を抑えると、仕事は熟練してさっさとこなせるし、
周囲は一目置いてくれるので、働きやすい立場となる。
同様にブラック不動産販売の会社でも、
社長の秘書であったり、意外なところにホワイトポジションがあったりするので、
うまくそこに滑り込めれば、
ぬるいホワイト労働ができるかもしれない。
ただ、私を含めて、そのポジションを狙うのは、
オリジナル商品を作るのに近い難易度がある。
やはりそもそもブラックな業界、企業には就職しないのが一番だ。
ホワイト企業のブラック化
残念なことにホワイト企業がブラック化する残念な事例もある。
やはり企業の色というものは、
経営者の色が反映されるもの。
我々が抱く企業のイメージとはその経営者の性格を反映したものであることが想像に難くない。
ソフトバンクは孫さんだし、
ユニクロは柳井さん、
恐らく二人ともストイックで数字に強く、厳しいと思うし、
実際そういう会社であるし、そういう経営者なのだ。
ホワイトであろうはずがない。
そしてホワイト企業がブラック化するのもつまりは、
経営者の変化である。
その変化は、
「上場を目指し始めた」
「買収されて経営が変わった」
「業界の構造が変化して利益構造が変化し、赤字体質になる」
そんなきっかけで発生するであろう。
数字の変化も重要だが、
数字の変化に伴い、経営者が経営方針を変える。
この点が最も重要である。
そもそも赤字続きなのにホワイト企業でのんびりやっていたら倒産するのは自明である。
その意味では営業利益率が安定的に高いというのは
就職先を選ぶ上では重要な指標であることは間違いない。
就職先(ホワイト)の探し方
私が今就活をするならどういう業種を選ぶかと言えば、
もちろん財閥系総合商社や三菱地所などの地主系不動産会社がいい。
ただ、これらの企業は三流大学には縁がない。
一流大卒でも狭き門だ。
まず扱っている商品が、独占的に長期的に売れるモノであること。
この点は外せない。
JTもいいだろうし、鉄道もいい。
日本は技術の国だから、
マニアックな部品メーカー、化学、バイオ、薬品などもねらい目の商品を扱っている会社もあるだろう。
圧倒的な市場占有率を基準に探そう。
アサヒビール、サッポロビール、キリンビールなどは
大体ブラックだろうと想像がつく。
似たようなライバルがいる業界はキツイ気がする。
(確証はない)
もちろん「リクルート」などの人材系も地獄だろう。
時間を投下しないと成果が出せないのは辛い。
見たことも聴いたこともないマニアックな商品を扱う専門商社、
世界でこの会社しか作っていないネジ、配線、樹脂など、
そんな企業に潜り込むのが一番いいだろう。
そこで3年も居て業務の回し方をマスターしたら、
セコセコと浮いた時間で商品を作ったり、不動産を買い進めたら良い。
ローンも組めるようになれば戦略の幅が広がる。
勤め人+アルファはこれからの若い人にも勧めたい。
当然我が子にも勧める。