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終身雇用を終わらせる流れ

経団連会長の次はトヨタの社長

ついにトヨタ自動車のトップ、すなわち日本を代表する企業の代表が、終身雇用制度維持を諦めました。

メリットねーじゃん。

だそうで‥‥。

あのね、トヨタさん、車を買うのは一般国民ですけど、一般国民を貧しくしてどうするんですかね、という気持ちもありますが、ここは冷静に今後日本がどうなるかを考える必要があります。

副業の解禁は解雇規制緩和の布石だった

日本の経済を長い間支えてきたのは、
「終身雇用制度」
が大きな役割を与えてきたことは言うまでもありません。

それはつまり「正社員の整理解雇が実質的にできない」という企業に課せられた十字架です。
いかに無能な社員でも雇用を与えて維持させようという社会システムを構築してきました。

しかし、無能な社員(無能とは老化も含まれる)を高給で採用するよりは、若くて優秀な社員を採用し、老人と無能者はクビにする方が儲けが大きくなるという理屈です。

これを実現するために、副業を解禁したのでしょう。
無能なヤツの給料は減らす、またはクビにするよ。
だから副業OKって言ったじゃん!

というすさまじい理論です。
社員側が受けるメリット(終身雇用制)を差し出して
それほどありがたくもないもの(副業許可)を貰う。

という、バランスの悪いトレードを仕掛けようとしているのです。
これは由々しき事態です。

ゆるふわ勤め人 + 副業 存続の危機

これは勤め人 + 副業 が危機に立たされることになる。
なぜか?
それは「仕事のパフォーマンスが悪い奴はクビ」という流れができるからである。
雇い主は副業を理由に正社員をクビにはできなかったが、
今後は自由にクビにできるようになる。

雇い主が今までは首を斬れなかったのが
斬れるようになるのだ。

つまり「オラオラ、必死で働かねーとクビだぞ」という、より、純粋な資本主義に逆戻りする流れだ。

副業解禁というどうでもいい飴玉と引き換えに
企業に対して断首刀を渡してしまった形になった。

今後は一生懸命雇い主のために働かないヤツはクビという流れができる。
とても副業などと言った暇はなくなる。
ゆるふわやっていたらクビにされるからだ。

立法措置ができたら終わり

今後起きることで重要なところは1つだ。
厚生労働省が以下のようなガイドライン作成を始める。

「正社員の整理解雇に関するガイドライン」

これに沿えば整理解雇ができるというヤツだ。
最近は政府はガイドラインを作って法律みたいなルールにしてしまい、なんとなく司法を通さずにルールを作ることを好んでいる。

まあ、日本の司法がお察しなのは昔からだが。

このガイドラインが施行されて、見せしめにサボリーマンや副業で稼いでいる有名企業の社員が解雇されるであろう。

その後、会社の管理職が息を吹き返し、
「クビ」という伝家の宝刀を振り回し始めて、また恐ろしい資本主義に逆戻りする可能性が高い。

最近企業がホワイト化してきていたが、
企業は反撃の機会を虎視眈々と狙っていると言えよう。
おそるべし経団連。

彼らの株主はほとんどが外国人投資家だ。
とうぜんそうなる。
彼らは外国人投資家の利益のために、日本人を差し出すのかもしれない。

自衛せよ

我々零細勤め人は早く自分のビジネスという要塞を建築する必要がある。
藁ぶきの家ではなく、木造の家ではなく、レンガの家だ。

オオカミはすぐそこまで来ている。
建造を急げ。喰われるぞ。

をはり

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