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竹藪の王になる

失敗の共通点

私の勤め人仕事は企業投資ファンドであるが、
企業が失敗するパターンは決まっている。

そのうちの1つに
「新規事業に進出して失敗する」
というものがある。

たくさんのビジネスを次々に打ち出していくサウザー師匠もいるが、
基本的には1つ上手く行ったのであれば、
その手法がうまく回っている限りは、
同じことをするのが良い。

大家業で市場を支配することは、
私の生涯をかけても難しい。
一部エリアに特化するにしても時間がかかるだろう。
そう、
私達が経済的自由を獲得するためには、
新しいことを次々と行う必要は全くない。
1つのことに精通して、同じことをコピペしていくだけで十分なのだ。

イケハヤ尊師の戦法

ネットの世界から出ない。
(一度対談などでノコノコ出かけて行ってひどい目にあったことがあるらしいが、私は知らない。)

この世界で広告収入を拾っていくのが彼のスタンスだ。
情報自体にはそれほど新規性はない。
ニュースのコメンテイターレベルであろう。

サウザー師匠のような資本主義の深い分析と実践に基づく理論をぶちあげるほどの能力はない。

彼のファンは比較的知的水準が低い層だ。
サウザー師匠のファンに医者やハイスぺサラリーマンが多いのとは対照的だ。

しかし、
この知的水準の低い層はそれほどスゴイことを言っていなくても、
尊敬してしまうという情けない脳みそを持っている。
仮想通貨というゴミを買ってしまうほどに。

この水準は収入が低いのでカネはそこまで出せないものの、
数が多いので、Youtubeの再生回数を稼いだり、
フォロワーを増やすのにはちょうどよい。
このマーケットで食っていくというイケハヤ尊師の戦法は理に適っている。

「知的水準の低い層」の認知を取って、ネット世界の広告収入を拾う。
これである。

私は勤め人大家から出ない。

正直サラリーマンの世界は好きになれない。
だが、私はサラリーマンが「できる」
なおかつ大家業も「できる」

しかし、一本だけではどちらも中途半端で、
妻子を養うことも怪しい。
だから私は二刀流で戦うのである。

竹藪でしか最強になれない虎。
川で最強になれるが出たら負けるワニ。
私は沼地で土に潜るムツゴロウである。
外に出たら鷺(サギ)に食われる。
土の中でヒッソリと安寧なる王国をつくるのだ。

勤め人仕事も15年以上同じ業務だけをやってきた。
正直誰よりも熟達している。
この戦法で大きくなり、いつかワニを食べに行きたい。

つづく




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