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平和な時代の資本主義の攻略は一家総出だ

子孫を持たずに拡大する資本家

資本主義とは恐ろしいもので、
資本家階級が容易に「固定化」する。

金持ちが何世代にも亘って金持ちであり続ける。
資本はそれ自体が意思を持つかのように増殖するのだ。

私はあまり大家業界に深入りしていないのだが、
世の中には結婚もせず、子供もいないのに
規模を拡大し続ける大家がいるらしい。

私は見たことがないのだが、
子供もおらず、承継する後継者もいないのに、
資産規模を数十億、家賃収入を数億円と、
拡大していく投資家がいるらしい。

人生を長期的な目線で見れば、
自分の「老い」「死」から目を背けることはできない。

自分という短期的な視点で見れば、
資産家になろうが、
浮浪者で死のうが、
どちらでもいいのかもしれない。

死ねば終わり。
という哲学だ。

しかし、私はその生き方はヨシとできない。
貧しいときに子供を作ってしまったことは否定できないが、
今、子供がいることは良かったと思っている。

仮に今、妻との間に子供がいなかったとしたら、
申し訳ないが、妻とは離婚するかもしれない。
ここまで資産が拡大し、年収も増えて、
老後の不安などなくなった時、
そして定年というゴールもぼんやり見えてきた今、
自分がやってきたことを次に伝える。

それをせずに生きるには人生は長すぎる。
ムスコらには「若くして結婚して家庭を持つな」
と言い始めているが、
その言わんとするところは、
資本主義ゲームの攻略なんてもんは
遅くとも30代前半までに終わらせろ。
そして子孫繁栄という人生ゲームに駒を進めろ。

という趣旨であり、
一生子孫繁栄という課題から逃げろという趣旨ではない。

平和時の「階級」は固定化する一方だ

強欲な資本主義は平和を思考する。

アメリカを見れば良い。
まさに資本主義の権化だ。

アメリカはウクライナに介入し、イスラエルにも介入、
イラクにも戦争を仕掛けたし、アフガニスタンも占領したではないか?
という意見もあるだろうが、
肝心のアメリカ本土が攻撃されたことはない。

資本主義は究極の消費行動である戦争が好きだが、
それは自分の安全が保障されていればの話である。

明治維新を成し遂げて、
資本主義を導入した日本も、
短期間のうちに財閥が経済を独占した。

しかし日本の場合には日本本土が完全に焦土と化し、
アメリカによって農地解放、財閥解体された。
焦土化された土地は、在日韓国人などが不法占拠して、
時効取得してしまうという事例もあった。

逆に戦争やら大災害はリセット、革命イベントであり、
このイベントがあれば、
資本家は転落する。
つまりリセットイベントさえなければ階級は容易に固定化してしまうのだ。

金持ちに産まれれば
その子供も金持ちとなり、富が世代を超えて続いていく。

富が破壊されないまま、意思を持って生存し続ける。
あたかも富自体が意思を持つかのようではないか?
資本家が富を維持しようとしているのか?
それとも富が自らを維持保存しようとして資本家を利用しているのか?
分からなくなる。

稲作と似ている。
稲はアジアで最も繁殖している植物だろうが、
それは人間が食うために繁殖させているのかもしれない。
しかし、
人間が一生懸命、稲にとって快適な環境を整えているか?
他の植物が稲の生殖範囲に入り込まないように、
人間が世話をしているか?
よくわからない。

戦後から間もなく100年になろうとしている。
100年あれば3世代、4世代が進む。
階級はどんどん固定化していく流れなのは間違いない。

リセットイベントがない限りは。

1世代で成り上がるのは難易度が高い

私は徒手空拳、1世代目である。
私でさえ大学にいた時、親が弁護士、医者というのはいた。

資金力が明らかに違う。
そもそもあいつらはアルバイトする必要もないヤツらだった。
普通に生きて、いい会社に入って行った。

親が太いというのは資産である。
子も太い親になるのは当然の流れだ。
太い親の財産を太い子が承継して、
極太のジジババが誕生する。

3代続いたら、
徒手空拳の1世代目はもう勝ち目がない。

3代続いた3代目がいかにボンクラでも、
1世代目の平均的な秀才には勝ち目がない。
東大を出て三菱商事に入ったら、
それなりの年収にはなるだろうが、
3代目のボンクラが2億のアパートを1つでも持っていたら、
もう逆転は不可能だ。

1世代目のエリートの息子は平均回帰の法則で、
凡人になるだろう。
2代目でリセットだ。

3世代続く富の承継という課題をクリアしなければならないのだ。

自分ではない息子、さらにその次の世代と、
続ける難易度たるや、想像を絶する。

世代を超えて伝えるべきこと

私は初代として、
これを構築して承継させねばならない。
これが資本主義ゲーム2周目のテーマである。

シンプルで、分かりやすくなければならない。
六法全書並みの分量では、
子孫が全員読書力がなかったらアウトだ。

平均的な頭脳でも分かるような平易な文字で
伝えねばならない。
今日から日々ブラッシュアップしていきたい。

1つ、読書せよ、知識は城であり、堀であり、壁である。
1つ、収入を全て消費してはならない、収入の2割を貯えよ。
1つ、資本を貯えよ、資本は自らの分身であり、裏切らない忠臣である。
1つ、他人の恨みを買ってはならない、口は災いの門。
1つ、全てを失っても再び積み上げればよい。
1つ、女・男修行を怠ってはいけない。結婚相手は100人の異性と親密に交際してから判断せよ。
1つ、歴史を学べ、特に非業の死を遂げた世界の英雄の死因を学び同じ轍を踏むなかれ。

いやいや、
キリがない。
考えれば考える程、あれもこれもと盛り込みたくなる。

最終的にはこのブログごと、遺書として
子孫に残すつもりだ。

7つ挙げたが、これも単なる1行では染み込まない。
読書1つとっても、読むべき分野は無数にある。
ビジネス書、大家、投資のノウハウ本、読むべきリストを作成しておくべきだろうし、
後の世に現れるだろう、第2のロバートキヨサキ、第2のウォーレン・バフェットという巨人。聖丁ラジオもその1つに挙げられる。

貯蓄についてはもう、何冊書いても足りないかもしれない。
収入の2割を強制的に貯蓄していくことなど、本多静六先生の教えそのものだ。
之さえできれば初代でも莫大な富が築ける。

また、他人の嫉妬を買わないことも重要だ。
いかに莫大な富を得ても、
織田信長のように討たれては意味がない。

女修行も盛り込みたい。
男修行も同じことだ。
女の子孫ならば金持ちの嫁になるべきこと。
男の子孫ならば、財産目当ての美女に引っかからないようにすることなど、
できることなら私が霊体になって、マンツーマンで指導したいほどだ。

歴史を学べというのも重要だ。
秀吉、信玄など、征服した相手の姫君を嫁にするという行為は、
なぜか滅亡に繋がる。

理屈は抜きにして、そういう失敗事例も抑えておきたい。
商売のライバルに勝利してその娘がミス日本の美女だとして、
20歳の若さだとする。
ブサイクな私の子孫がその罠を回避できるだろうか?
いやできない。
私でも無理だ。
そこをぐっとこらえられるような遺訓を仕上げねばならない。

うーむ。
これは一世一代の事業だ。

子供をたくさん作り、最もふさわしい者に承継させるというルールも作りたい。
資産は一人に全部任せるに限る。
多少は兄弟にも分けるが、メインとなる資産は最も適切な1名に任せる。
その1名が残りの兄弟を助ければ良い。
全部均等に分けてしまっては分散して霧散する。

特に初期には気を付けたい。

遺伝子としての繁栄。
この成否は私が80歳になってから答え合わせができる。
案外、息子3人に総すかんを喰って、
死ぬのを切望される晩年かもしれないし、
孫10人と共に感謝されながら死ぬ晩年かもしれない。

後者になるように懸命に生きねばならぬ。
人生まだまだこれからだ。

つづく



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