サイトアイコン サラリーマンと不動産投資

子孫のために美田を買わず

西郷隆盛の名言

子供が遺された財産の上に胡坐(あぐら)をかいて、
努力をしなくなることを回避するための言葉です。

私としては、
人はある程度産まれた瞬間にその人間性は決まっていて、
ダメ人間は財産を残そうと残すまいとダメになる。
親が子供を変えようと頑張っても
本人が頑張らないと意味がないと思っています。

大塚家具の大塚久美子社長

このケースですね。
一ツ橋大学 経済学部卒ですから、
コネで入れる私立大学と違って、
地頭もよろしいようですね。

そこからみずほ銀行総合職、
最強コンサル(笑)のフロンティアマネジメントと、
キラキラの経歴です。

そこから経営危機の大塚家具に入れてしまったのが
ケチのつき始めかもしれません。

親にとっても本人にとっても不幸です。
折角の経歴に斜陽産業の再建という
「難易度MAX」
の経営者…。
上手くやれたらもう日本経済の重鎮になれたことでしょうが、
まだまだ苦境です。

そもそも途中から入社して業界経験も少ないのに、
最初からムリゲーだったのだと思います。

たたき上げの努力家の経営者が舵を取る
「ニトリ」と戦って勝てる道理がありません。

ロースクールまで出ているようですけど、
学位なんてクソの役にも立たない世界です。

他山の石

これを教訓として私たちは子供への事業承継、
相続問題をどのように理解したらいいのでしょうか?

ズバリ、相続の成功者に学ぶしかありません。

ドラルド・トランプ

彼の父親もドイツ系移民で経営者だったようです。
ペンシルバニア大学のMBAを取って、
父親の会社に入ります。

ここまではいいのでしょう。

私も子供はなるべく自分のビジネスに巻き込もうと思っています。
しかし、彼の父親(フレッド・トランプ)は
ドナルドが立ち上げた事業に支援をすることはしましたが、
自分の事業自体を彼に承継させるようなことはしませんでした。

あくまでも「自分で」起業させて、
それを支援するという姿勢です。
これが正しいやり方かなと思います。

折角莫大な教育費をかけて育てるのに、
他の企業に労働力として使われるのは
正直

「気に入らねえ」

と、思います。
優秀ならなおさら
大企業だろうが、高給職だろうが、
許せません。

話がそれましたが、
自分のビジネスそのものに子供を入れてしまうのはダメでしょう。

自分がやりやすいように組んだモデルなので、
子供がそれに合わせないといけなくなります。
その結果、子供自身が持っている個性、才能が死ぬことになります。

やはり面倒であっても、
ある程度自分の会社で修行をさせた後は、
子供自身が起業して、それに自分が支援(出資、融資など)するのが
ベストだと思います。

大塚家具のケースでは逆に創業者が出て行って、
起業するというわけのわからないことになっています。

仮に子供に起業する能力がないということが分かったら、
自分のビジネスの下で勤め人をさせて、
けして自分のビジネスを承継させない方がいいでしょう。
優秀な経営者に引き継いで、
彼には生涯勤め人をさせておくのがお互いにとって幸せです。

歴史の不幸は無能な人間が不相応な地位につくことによって起きる

豊臣秀吉の息子秀頼のケースや
織田信長亡き後の織田家のみじめっぷりを見るまでもなく、
一人の英雄の子はそれを維持できないケースが多いですね。

そっくりそのまま承継しても、まさに

『器が小さい』

こともありますが、

『器が合わない』

こともまた、大きいと思います。
第一オヤジの部下だった社員が気に入らなかったら、
やりにくいでしょう。
仕事は知っているし、親はどうだったとかうるさいし。

よって、
子供は自分で起業させる。
これが最善。
私はそうします。

私自身のビジネスは、
取引として、息子たちの企業に売却していくことにします。
最後に残った法人は清算するでしょう。
企業ごと株と代表権を渡すような事業承継は、
一見普通に見えて、
失敗の始まりだと思いますね。

私も40歳を迎え、
今後は教育や、相続問題も本格化してくるので、
そういう話題も書いていけたらなと思います。

をはり

モバイルバージョンを終了