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子供の自発的チャレンジにはNOと言っていい

習い事、進学、就職、結婚

私の長男はお私立中高一貫校に進学したのだが、
これは大いに失敗だった。
高校1年生の現在、留年目前である。

思えば彼が、自発的に中学受験をしたいと言っていた記憶はない。
私に熱く説明したわけではない。
妻には行きたいと言っていたそうだが、
その程度だったということだ。

子供がやりたい!と、言ったことに関しては原則としてNOと言うことを心掛けている。
もちろん「弱めにNO」である。

本当にやりたいことは
やらなければならないこと。で、あるべきだ。
それも親とは言え、他人のカネでするとなると、
ある意味義務が生じる。

他人から出資を受けて会社を経営したとする。
その会社を赤字にして倒産させたらどうか?
2度と出資は受けられないだろう。

同じことである。
衣食住の環境さえ提供すれば、義務教育終了後、
親にはカネを出す義務はない。
それ以上のカネを出して欲しければ、
説得という作業が必要だ。

私は長男に関しては妻の意見を踏まえて、
原則OKで通してきた。
確かに千葉県有数の進学校ではある。
私の出た高校とは進学実績も段違いである。

しかし、結果はこのザマである。
留年ギリギリである。
本当に留年するかどうかは知らんが、
私は大いに反省している。

これから、子供が何かに挑戦するときには、
カネを出す条件、引き上げる条件をきちんと説明しなければならん。

〇〇と言う高校へ進学する。
〇〇大学へ進学する。
ついては学費を支払ってほしい。と。

まあ、公立高校、国立大学であれば、
軽いお願いベースで良い。
早慶以上の私立大学であればまあ、自分も行かせてもらったので良いが、
MARCH?以下の私立大学、ましてやお私立の医学部などと言うのは、
事業計画というか、人生計画迄の説明を求める。

返済計画は要らないが、なぜ自分がそこに行きたいのか?
行って何をするのか?
結果、何が得られるのか?
それは自分の人生の目的を叶えるための目標として適切なのか?

それがない限りは、拒否していい。
結婚相手を連れてきても私はNOと言う。
誰を連れてきてもNOだ。
これは戦略的NOである。
反対する。

親に反対される程度で諦めるような結婚であれば、
早晩破綻する。
親の反対を説得する、押し通してでも結婚したいというのが必要だ。
自分達の人生を考えるキッカケにしてほしいのだ。
結果、結婚するのであれば合格だ。
(合格も何もそもそも、結婚は親に認められようが何しようができるのだ)

お私立受験勤め人ルートは安泰ではない

猫も杓子もお受験だ。
まさに競争だ。

しかしよく考えて欲しいのだが、
そもそも、
そんなに競争するヤツらが進むルートって何か?
って話だ。

それは私達が一番よく知っている。
医者、法律家、国家公務員、一流企業、
いずれも狭き門だし、狭き門を通り抜けても、
再び競争である。

そして、彼らはすべからく「勤め人」である。
お勉強ルートは「勤め人」になるのが原則なのだ。

順調に勝ち上がって、一流大学に進み、
一流企業(難関資格)を突破するだけでも、
相当な競争が予想される。

かといって、学歴に価値がないか?と言えば、
「ある」とは思うし、
優良企業に入る価値がないか?と言えば
「ある」のだが、
仮にその競争に敗れたとしても、
別の道もある。

あるいは早々に「ここまで」と、
見切りをつけて、転進するという作戦も重要だ。

受験生はすべからく「東大医学部」を目指すべきだ。
私は「東大文科Ⅰ類」を目指したが、センター試験(当時)が芳しくないので
「文科Ⅱ類」に変更したが、落ちた。
結果、お私立大学のアホウ学部に入ったのである。

バックアッププランってヤツだ。
頂点を目指して競争してもいいが、負けたら負けたで、さっさと転進した方がいい。
時間を無駄にしてはいけない。
私も卒業後2年も司法浪人という無駄な時間を過ごした。
もっと早く見切ればよかった。

受験勉強のプロセスの中で、成績が伸び悩んだら、
例えば明治大学とか、立教大学でヨシ。
と、あきらめてもいいと思う。
その前提で、次はどうするかを考えたらいい。

資格試験に狙いを定めて、大学時代に不動産系の資格を集めて、
大手不動産会社(財閥系)に狙いを定めて大学時代は修行する。など。
ホワイト業界に潜り込んで大家業を並走させて、35歳で独立する。などなど。

程々の学歴であれば、
税務署に入って、20年くらい経つと、税理士資格を貰えるらしいじゃないか?
それを使って、独立開業するなど、
長期の目線を持って戦うということが大事だ。

私もそうだが、
短期的な視野でしか人は動けないものだ。
長期的な視野を持てば持つほど、人は賢くなれるのである。

見切り千両である。

ほどほどで見切る戦略は子供達にも伝えていきたい。

子供には期待しない(失望もしない)

昔は、色々長男には言ってしまっていたが、
今は、大した問題ではないと思えるようになってきた。

私と長男は別な人格なので、
私の思う通りにはならないし、
思い通りにしようと思うのが間違いだ。

勝手に期待して、勝手に失望するのは無駄である。

私が嫌なのであれば、彼が18歳を過ぎたら、
私が1人で家を出てしまえばいいことで、
彼が自立しないことは私ではなく彼の問題なのである。

助けてくれと言われたら検討するが、
言われもしないのに助けるのは、
堕落を支援するのと同じである。

特別扱いはしない、一人の人間として尊重すればいい話である。

彼の人生に対して、頼まれもしないのに
アレコレいうのはスジが違う。
そう思って今は我慢して見守っている。
恐らく留年して他の道を探すだろう。

私には何も話しかけずに、
妻を説得して、妻経由で私のカネを引っ張って自由に挑戦するのだろう。

まあそれでいい。
長男との人間関係の形成に関しては、
私も努力を怠ってきたのかもしれないし、
元もと、彼がそういう人間なのかもしれない。

限度が超えたら、妻への私からの資金提供を断つ。
(しかし、妻自身に今は大きな収入がある‥‥)

それはそれとして、
子供の人生のために、親が人生を犠牲にすることはないのだ。
私が子供の人生に絡めとられることなく、
自分の人生を生きる。

それこそが、自立した大人の関係性を作るのだと思う。
アドラーの娘も家出をしたというし、
そもそも、親子でも、何が産まれてくるか分からないものである。
アホからトンデモナイ傑物が産まれることもあるし、
トンデモナイ傑物の息子がアホという例も枚挙にいとまがない。

本当に伝えられることは1つか2つしかないのだと思う。
3つ伝わったら御の字だ。

をはり

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