長男（小学5年生）の中学受験では大分振り回されました。
と、言うよりも自作自演で勝手に感情をアップダウンさせていたのかもしれないと反省しています。
抽象的なスタートで恐縮です。
長男の教育に関しては「長男」ということで自分なりに力を入れてしまった部分があります。
小学校受験も検討しましたし、
言語や計算については教材を買ってきて一生懸命教えたりもしました。
長男も小学校入学時点ではまずまずの学習能力がありました。
小学4年生からSAPIXに入り、入学時点ではアルファクラスというトップのクラスに入ることができました。
しかし、その後、4年の後半になると
優秀な小学生がどんどんSAPIXに入学してきて、
長男の成績はみるみる下降していきます。
今では偏差値43程度で、このままではどこの中学にも入れないという成績になってしまいました。
SAPIXでは 下からA、B、C、Dとランク付けされていて、
私の長男は下から2番目のBクラスです。
単なる塾の資金源に成り下がってしまいました。
この事実をブログにも書いていなかったということからも分かる通り、私はこの事実を恥ずかしいと思っていました。
私自身は東京大学に落ちたとはいえ、
早稲田大学法学部には現役合格していますから、
長男にもその程度の学力は求めていました。
かと言って、中学受験の上位層の学力のすさまじさは知っていましたから、上位クラスまで行って欲しいとは思ってはいません。
せめて中学受験をする小学生の平均である偏差値50もあればいいかな。と思っていました。
それが偏差値43を見せつけられると、私も恥ずかしながら、怒ってしまったのです。
とにかく息子のおもちゃ類を全部捨てて、動画を見るのは禁止、スマホゲームで遊ぶことも禁止。せめて偏差値50までは勉強に集中するように指示しました。
しかし、成績は一向に上がりません。
息子は隠れてトモダチと遊びに出かけ、夜9時まで帰ってこないという問題行動を繰り返しました。
SAPXに年間100万円以上投下して、成績も上がらず、勉強もしないという事態に対して、私は「中学受験をやめる」という方針を妻に提案しました。
しかし、妻は拒否。
さらに息子も受験を続けたいという意向を表明します。
私はこれに対して怒り心頭に発するわけです。
もっと不動産に投資して、勤め人を卒業し、楽な生活をしたいにも関わらず、年間100万円もの税引後キャッシュを使い、経費にもならない教育費を浪費して、なおかつ結果も偏差値43？？？？
ふざけるな
と、怒り狂い、正直に言うと、怒鳴りました。
全くもって恥ずかしい状態です。
使い物にならない勤め人社員ならクビにしようと追い込むこともできますが、相手は息子です。
保護責任者が10歳の子供をクビにすることはできません。
また、稼ぎもない妻が私の命令に従わず、私の稼いだカネで、偏差値43しかないバカ息子を塾にいかせつづけると、悪びれもせずに言うことにも腹が立ちます。
私は妻に歯向かえない（女には怒らない主義です）ので、その怒りの矛先は当然息子に向かいます。
まさに悪循環と言える状況です。
と、そんな状態でしたが、今は少なくとも自分を客観的に見て、ブログ記事にできるだけの状態にはなりました。
完全にこの怒りをコントロールできているわけではありませんが、児童相談所の職員が家に来るほど怒るような状態にはもうならないと思います。
散々怒ったり、イライラしたりしましたが、
財をなし、勤め人+アルファを成し遂げた私に対して、
神様がさらに成長の機会を与えてきたのだと解釈しています。
私がこの「怒り」の原因を分析するに、
理不尽に物を奪われることへの反発です。
私は投資リターンを重視する正確なので、
偏差値43に対して年間100万円を払わされるゲームを降りたいと思うのに降りられない。
妻が強制的にカネを毟り取ってバカ息子に投資しているという状況に怒り狂っていたのですね。
しかし、妻はもう40を過ぎて3人の子供がいます。
メスとしては出産がもうできないわけですから、
産んだ子供に対して出来得る限りの投資をして、遺伝子を将来につなげようとするのは当然。
オスの持っている資源を利用するのも遺伝子の乗り物である動物として当然の行為です。
この点を責めることは出来ません。
若いメスであれば子供を殺して次の生殖機会にかけるという行動もするらしいですね。（余談ですが）
虐待が若い女性に多いのはそのせいだそうで。
この点はクリアです。
よって、私は妻に対して怒ってはいけません。
そして息子がSAPIXに通い続けたいという意思も尊重し、
100万だろうが、200万だろうが、出せばいいのです。
よくよく考えてみたら、
私が仮に「このバカ嫁とバカ息子と離婚してやる！」
と、怒りに任せて暴れても、
年収3,000万円、独身で、何にカネを使うのか？
って話です。
また新しい女を作っても、
産まれてくる遺伝子は優れているとも限りません。
そもそも養育費からは逃げられません。
長男は頭はイマイチですけど、
顔は抜群にいいので、おそらく遺伝子の拡散には優位でしょう。
そう考えたら、今の3人の子供に投資を続ける方が賢い選択かもしれません。
独身ならせいぜい年収500万円もあれば
私は幸せなので、今のポジションにあるのならば、
100万、200万の教育費ごときで、それほど目くじらを立てる必要もないのです。
年収400万円の苦労時代が骨身にしみているから、
年間100万円という種銭を奪われたような気持になって怒り狂っていたのかなと、分析しています。
と、色々思いを致しましたが、私は子供の人生に介入することは得策ではないと反省しております。
大学に行こうといくまいと、
オカマになろうと、
子供には子供の生きたい人生があると思うので、
本人に任せたいと思います。
ただし、それに金を出すかどうかは私の専権事項ですから、
無駄に甘やかすことはしないと思います。
貧しさを味わってみないと、
金に対する執着も生まれません。
自分で稼ぐ方法を編み出す。
これは資本主義社会に産まれた者の宿命です。
その点だけは譲らないようにはしたいものです。
と、言うわけで、同じ悩みを持つ親も多いと思いますが、
バカから天才が産まれることもありますし、
天才からバカも産まれます。
息子、娘も所詮は別の人格ですから、
過度に自分と同化して感情を奪われないようにしましょう。
つづく