不動産でコケるエリート勤め人
カボチャの馬車事件で確信したのだが、
そもそも大家業をやってはダメな人間がいるのだ。
・新築ワンルーム投資
・新築低利回りアパート＆サブリース
信じられないことに医者という数学ができる人間でも
新築ワンルーム投資をするという。
私に言わせると、
これは日本独自の現象ではなかろうか。
狭い国土に暮らす私達は、
他人を信用することを前提に生きていかざるを得ない。
特に災害が頻発するような国土でもある。
そんな厳しい世界で協力して生きるために、
私たちはそんな本能に近い感覚を持って生きている。
周囲の人は基本的に私に害をなそうとするはずがない。
ってヤツだ。
しかしだな
それはメガロポリスになってしまった大都市圏では通用せんのだ。
都市には有象無象の人間が集まり、散っていく。
詐欺と合法のスレスレで稼ごうとするのである。
私たちのDNAには田園風景での生活が刻まれているのかもしれないが、
現代はそうじゃない。
脳を再設定せよ！！！！！！
まあそんなわけで、ネットインフルエンサーにも
不動産で失敗したヤツが、偉そうにアメリカ株だとか、
グローバルインデックスだとか、知ったようなことを言っている。
不動産で勝てないヤツは個別株では勝てない。
そもそもだな。
不動産投資は、市場に出ている物件を適切に買ってもソコソコの成果は出るのだ。
要するに業者に物件をハメられて、
勤め人の給料が（無駄に）高いから、銀行も大した審査もせずに貸している。
それで失敗した！というのは間抜けである。
床屋に行って、髪を切った方がいいか？と、聞くようなものだ。
魚屋に行って、晩飯のおかずを肉にするか魚にするかと、聞くようなもの。
肉屋に行ったら、逆の回答が来るだろう。小学生でもわかる。
ワンルーム新築屋が、売っているのである。
まず、そいつらが利益を取るのは容易に想像がつく。
さらに高く売れば高く売るほど、ワンルーム屋の利益となる。
その利益がどこから出るか？
私である、あなたである。
買うヤツが利益の源泉なのだ。
賭場に行って、誰がカモだか分からない時、
それは自分がカモなのだ。
お勉強秀才たちはそれが分からない。
（私もお勉強側の人間だが）
医者や、インフルエンサー、ハイスペ勤め人もこれにまんまとハメられる。
ワンルーム営業マンの学歴を聞いてみたら良い。
まず、自分と同じような社会階層の人間ではない。
そして、笑止なことに、新築ワンルーム屋の営業マンは、
自社の商品を買っていない。
マトモな魚屋は魚を自宅でも食っている。
マトモな八百屋も野菜を自分で売れ残りの野菜を食うだろう。
ヤツラはそれをしないのである。
なぜか？
本当は割に合わないことを知っているからだ。
倒産しかけた企業のジャンク債を低利回りで買うようなアホな行為である。
馬鹿にしているのではない、助けようとしているのだ
決して、俺は大家で成功したが、
エリート勤め人に失敗しているヤツがいる。プギャー！！！！
と言いたいのではない。
本当にやめた方がいいのだ。
実際株に手を出してやけどをする勤め人は後を絶たない。
信用取引でもカマしたら、目も当てられない。
一家離散だ。
不動産はさらにデカい金が動く。
ちょっと儲かるという噂を聞いたレベルの勤め人など、
海千山千の不動産業者からしたら、
赤子の手をひねるが如しで、ヤラレてしまう。
私だって、初期にヤバイ業者と付き合ってしまっていたら、
今こうして息をしていられなかった可能性すら、ある。
ある意味、若くて、借入も大したできずに、
なけなしの貯金だけで不動産を始めたから、
ヤバイ業者の目に留まらず、いい業者と付き合えて、
コツコツ拡大できたのかもしれない。
いや、実際そうだろう。
大企業である程度年次が進んだ勤め人だと、
億単位のカネが引っ張れたのだ。
そのステージで初心者である時点で、
絶好のカモだ。
向こうからやってくる話に、いい話は100％ない。
だから、不動産に限らず、自分と畑違いのビジネスで儲かるみたいな話は、
入口で全部ストップさせるべきだ。
始めるのであれば、
肩書やら、いままでの経験やらを全てかなぐり捨てて、
新卒丁稚奉公をする覚悟でビジネスの門戸を叩くしかない。
特に初期段階では、最も小さい投資単位で入ることだ。
株式で言えば10万円程度の個別銘柄かもしれない。
不動産で言うならば、土地値の戸建、それもリフォームがさほど要らない物。
それでスタートして経験値を積みながら、
徐々に拡大していくのがいい。
投資の天才でもなければ、このアドバイスは有効に機能するはずである。
そもそも投資の天才が20歳を過ぎてまで、
投資に興味も持たず、勤め人になるわけがないのだが。
悪いことは言わない。
軽い気持ちでの不動産業への参入はやめておけ。
藪をつついて蛇を出す
という諺（ことわざ）がある。
藪をつつかなければ災い（蛇）は起きないのに、
必要もないことをしてはいかんという意味だ。
まさにエリート勤め人の不動産投資なんて、
藪蛇である。
黙って勤め人を一生懸命やっておけば、
定年まで無事勤め上げられるし、
65歳まで使ってもらえるだろう。
その上退職金も貰えるはずだ。
何も無理をしてリスクを取る必要はない。
そのためにお勉強をしたんだろう？
いい学歴を得たのだろう？
エリート勤め人は黙ってそっち側にいた方が良い。
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この線を超えるな。
こっちは人外の世界である。
普通で何が悪い。
私とあなたは違う人間なのだから、
何もわざわざこっち側に来る必要もない。
こっち側の人間は何も好きでこっち側に来たわけじゃないんだ。
そっち側では生きていられないから、
こっち側に来ざるを得なかったのだ。
そういうことだ。
をはり