大家業+「コンサル」
結局それかいいいいいいい。
と、いう結論だ。
色々考えたが、これしかない。
料金表も考えた。
日当 55,000円
時給 11,000円(タイムチャージ)
月契約 1,100,000円
別途実費(交通費、宿泊費等)
最低このくらいは貰わないとな。
と、思って設定したのだが、
うーむ。
これをやるくらいなら勤め人を続けた方が全然待遇が良い…。
そう考えると、いかに自分が好待遇で労働者をやっているかが分かる。
駆け出しの弁護士くらいの報酬体系かなー。
と、雑に考えが、
この2倍くらいの料金設定にしないと、固定費(事務所家賃等)を踏まえると
採算が合わない気がする。
日当10万
時給2万
月契約200万
ここまでいくとやっと勤め人とトントンか。
そもそも1ヶ月フルタイムで契約したら、勤め人と同じだ。
日当10万で、20日労働して200万。
こんな顧問先、見つかるんかいな?
多分、いない。
うんうんうーんと、唸っていたが、
勤め人を超えるビジネスモデルは早々構築できんことが分かった。
さらに有給やら、接待交際費の会社負担を考えると、
普通にコンサルをやっていたのでは、
勤め人以上に忙しく労働するハメになる。
顧問契約みたいなサブスクモデルを組まないといかん。
要するに「やらずボッタくりビジネス」である。
おまけに私は何の資格もないので、
私にこまで支払う企業は少なそうだ(笑)。
そもそも勤め先と対立する「副業勤め人」を提唱している私である。
企業からしたら敵じゃないか!
これは想像以上に厳しい。
独立後に勤め人以上に稼ぐために必要なエッセンス
1つしかない。
資産性の収入である。
家賃だ。
配当だ。
利息だ。
これらアセットがなければ難しいことが判明した。
金融業界がそもそも給与が高いのは、
アセットビジネス、フィービジネスであることが大きい。
銀行であれば莫大な金額の融資残高があり、
そこから金利収入が毎月発生する。
生命保険なんてのはボッタくりもいいところで、
預かった保険料で不動産を買って運用している。
人が死ぬ確率は統計的にほぼ正確に算出されるから、
常に利益が出る(ように設計している)。
保険はインフレに弱いから、
不動産等に変えておいた資産は増える。
支払義務は減る。
証券会社はあまり詳しくないのだが、売買手数料はネット口座で
チャリンチャリンと収入になる。
私の勤め人ビジネスのファンド運用も、
投資家から集めたカネから手数料を固定で取っていく商売なので
基本的にはノーリスクでファンドサイズに応じた手数料が得られる。
結局、「そういう商売」が儲かるということだろう。
我々庶民や零細企業が似たような商売をやるためには、
どうしても不動産しかない。
一発創業してM&Aで売却するとか。
レバレッジを掛けて不動産を拡大するとか。
不動産投資家で会社ごとM&Aで売却した人もいたなそういえば。
結論、コンサルより勤め人継続が正解だ
以前は、リフォーム業で起業して、勤め人を卒業するパターンを検証したが、
ボロボロだった。
今回のコンサル企業も似たようなものだ。
そもそも1日5万の日当で20日労働してたった100万。
それもフルに仕事が取れての話。
それも売上ベースでの話だ。
売上で1,200万と、給料●●●●万では、
比較にならん。
どう考えても割に合わない。
顧問とか、一発数百万という大きな案件受注がないと、
10万くらいではどうにもならん…。
どう考えても、だ。
結局、今回もまた、検討の結果、独立→コンサル開業というプランも没である。
こうやって検討している間に50代になって、
どんどん歳を食っていくことになる気がする。
とは言え、ガリレオが言ったように
「それでも地球は回っている」
ならぬ、
「それでも大家業収入は増えていく」
である。
愚にもつかない検討をしている間も、
r > g の公式は崩れない。
まあ、焦ることはない。
分不相応な収入を稼ぎながら、やっていく。
ただ、この「いい時代」は長くは、続かないとも理解している。
禍福は糾える縄の如し。
因果はめぐる。
いい時があれば悪い時もあるのだ。
繰り返すいい時、悪い時
1歳~18歳 悪い時、岩手時代
これは暗黒の時代だった。
東北は今でも嫌いだ。
嫌なところである。
19歳~21歳 いい時、大学時代
彼女もできて、大学生を謳歌していた。
いい時だ。
22歳から25歳 悪い時
司法試験受験だ。悪い時代。
自分の頭の悪さを嘆きながら苦行の日々
25歳から28歳 悪い時
勤め人を開始、転職したらブラック企業。
再転職して貯金ゼロの28歳。
暗黒の時代
29歳から32歳 悪い時
結婚して子供ができる。
ダブルワークと勤め人。
せっかく共働きだと思ったら嫁が産休でカネが増えん。
泣きながら都心区分を3戸買った。
32歳途中から46歳 いい時
勤め先が倒産、転職したら給料が2倍になった。
もう1回転職したらさらに2倍になった。
不動産は年1戸~2戸のペースで増加する。
追徴課税など、時々ヤラれはするものの、資産は減らない。
貧乏な勤め人生活で極限までそぎ落とされた生活費。
3倍以上に増加した給与と雪だるま式に増加する家賃収入。
32歳から46歳の今の今まで結局
神武景気、いざなぎ景気みたいな、まさに高度経済成長を成し遂げてきたと思う。
積み上げた資産はたった2億で、
ちょっと投資に成功した勤め人レベルではある。
純資産も1億チョットだから、特に大成功した部類ではないと思う。
ただ、妻の相続で、総資産4億、純資産3億、給与以外のCF2,000万を
「世帯で」達成した。結果的には妻もいて、子供も3人いた上で、
全てを手に入れたまま、順調に成長していると言ってよいと思う。
それで調子に乗って勤め人を卒業したわけでもない。
上記のアセットに上乗せする形で勤め人も継続している。
38歳の頃に聖丁の影響で、自分も本気で勤め人を卒業しようと思ったこともあったが、
結果的には勤め人を継続することにした。
30代40代は、このまま、常に右肩上がりの発展を続けることができそうだ。
が、しかしである。
50代以降はそうそう上手くはいかないと思う。
30代、40代が順調であれば、
山深ければ谷深しで、
50代、60代で苦難が待ち受けているのだろう。
人生とはそういった山と谷を繰り返すもので、
ここまで順調だったのだから、
多少の困難は訪れると思う。
悲観することもなく
楽観することもしない。
ただ、淡々と、合理的で人として正しい一手を打ち続けるのみである。
聖丁ラジオを聞いて、
無鉄砲に勤め人を卒業してしまう人もいる。
ただ、そういう無鉄砲マンは聖丁がいようといまいと、
結局自分で自分の人生を壊してしまう。
私のようにもう熱狂的な信者になったとしても、
それは、それ。
これは、これ。
どれほど勤め人卒業が素晴らしいとはいえ、
勤め人継続の方が経済的に合理性があれば、
頑張って続ける。
年下上司に退職勧奨をされようと、
駅弁上司に無能扱いされようと、
居座る。
違法な退職手続を取ってきたら、
スカンクのように反撃する。
俺に斬りかかってくるなら
腕の1本、足の1本くらいは置いて行ってもらう。
その気概はある。
特に私はいい時が長かったので、
ここであえて「負け」を作ったりしながら、
うまく老化していこうと思う。
ここまでの給与は、私の能力ではなかなか頂けない。
感謝して限界まで引っ張る。
そして引っ張り切れなくなったら、潔く手を放す。
禍福は糾える縄の如し。
をはり

