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俺の不動産投資スタイル

別に隠していないし、隠すほどのオリジナリティもない

『賃貸需要が旺盛な立地で、割安な物件を買って、貸す』というだけである。
さらに自宅から電車で行ける場所に買う。
それだけだ。

ずっと12%という表面利回りを守ってきた。
それは始めてから今までずっとである。

出口はほとんど考慮しないが、築40年~60年という物件を買っているから、
建物が消滅した場合の、土地としての価格だけは気にしている。
その価格が投資金額を超えていること。
これも譲れない。

ただ、私が投資しているエリアでは、12%という利回りを置いた時点で、
土地のバリューを下回る金額に、自動的に落ち着く。
よほど狭い土地を掴まされない限り、気にすることはない。

これは株式投資でも似たような感じになる。
土地のバリューはPBRと理解するといい。
土地価格を解散価値と見ているのである。

PER10倍、これが12%という利回りに該当する。
PERは税引後当期純利益/時価総額(純資産額)だ。
粗利12%と言っても最終的な純利益は5~6%になることが多い。
ただ、株と違って不動産はレバレッジがかかるので、
レバを踏まえて大体PER10%を狙うとなると、グロス利回りは12%程度を狙っておかないと成り立たない。
まあそんな訳で、私が株を買う時と、不動産を買う時は、ほとんど同じように見ている。
結局株式の根本はビジネスを所有することだ。
不動産賃貸業というビジネスも同じよう見ていくのである。

だから結局、
不動産がダメなら株をやるだろうし、不動産も株もダメなら債券も投資対象になるだろう。
結局どの投資をやる場合でも PERとPBRの考え方に沿ってやっていく。

自分で自分を雇うには、いくらの資産が必要か?

ざっとでいい。
私は手取り800万円は必要だ。
それは嫁子供の生活と学費、私の娯楽にそれだけは欲しいと思うからである。
ざっと1,200万円程度の役員報酬を払って、各種税を支払い、手取りがその程度になると思う。

そうなると、税引き前当期純利益で1,200万円は安定的に出せる商売を作らなければならない。
経常利益で1,200万円とほぼ同義だ。
営業利益ではどうだろう。加算されるのは支払い利息だろう。
仮に3%だとして、どの程度の借入を許せるか?
2億だとすると、600万円の金利になるね。
営業利益が1,800万円ということになる。
不動産の運営コスト(販管費)が20%だとしようじゃないか。
不動産賃貸業では、売上=売上総利益だから
そうなると売上「x」ー「0.2x」=1,800万円となる。
0.8x=1800万円
x=2250万円の家賃収入が必要だと言うことになる。
2億フルローンだとしたら、2,250万円の家賃として、11.25%の利回りが最低必要だと言うことになる。

しかし、元金の返済を考慮すれば、11.25%では厳しい。
元金返済を20年とするならば年間1,000万円が当期純利益から償還される元金である。
そうなると、純利益はさらに1,000万円余計に必要だって話になるし、
元金の返済は「税引き後当期純利益」か行われるのだから
ざっと、利回りは倍、必要になるだろう。

25%は必要だ。
そんな物件は存在しないから、借入を増やすか、返済期間を長く取って、
要求利回りを下げていくしかない。
そんなシミュレーションを繰り返して、自分に必要な投資規模を探っていくといいだろう。

ただし!
実際そのシミュレーション通りにコトを運ぶ天才もいるとは思うが、
実際の大家さん達は最初から規模いくらに!と考えているのではなくて、
1件、2件と買い進めていく。
そして毎月のキャッシュフローを通帳で眺めておいて、
「ああ、もう給料がなくてもやっていけるな」
と、確信して、退職に至るのだと思う。

ほとんどの大家さんは、ちょっと少ないけど何とかいけるか!
くらいの「思い切り」を抱えながら勤め人を卒業するのだと思う。
私も今、ちょうどそのステージであるから、よくわかる。

但し、いつもちょっと足りないのは当たり前だ。
完全に準備OKになることはない。

私の規模だと、総資産2.3億円、総収入1,500万円/年
この程度の規模だ。
2.3億で1,500万円だから8%以下である。
まあ、高田馬場物件などは4%、一部の資産の収益性が3%程度と、
一部足を引っ張っているから、
まあ、そんなもんだ。

私一人では手残り800万円くらいだから、ちょっと心もとないが、
妻の資産規模は私の1.5倍、借入ゼロで収益性は私と同じくらいあるので、
世帯では余裕で引退可能姉妹である(©加藤ひろゆき先生)。

他の皆さんの場合には、嫁の相続なんてイベントを期待できない人も多いだろうから、
独力でもっと規模をデカくする必要がある。
肌感覚であるが5億、純資産2億くらいが単身で引退余裕な状態だろうと思う。

総資産5億、純資産2億、利回り10%だとどうか?

5億10%だと、売上は5,000万円だ。
借入が3億なので金利3%として年間900万円だとする。

元金の償還は25年だとすると3億÷25で大体年間1,200万円。
元利返済が年間2,100万円だ。
売上の20%が管理諸費とすると、1,000万円。
合計3,100万円が恒常的キャッシュアウトだとする。

手残りは1,900万円である。
まあ、これなら余裕だろう。法人税が低くなる800万円程度に利益を抑えて、
役員報酬が1,100万円取れる。

まあちょうどいい規模じゃないか?

総資産5億、純資産2億で物件は表面10%平均。
まあ、狙うとしたらこの辺りだろうが、
残念ながらなかなか表面10%で25年の借入が付く物件はない。
フルローンでやったら金利が1,500万円になって、一気に手残りが600万円減る。

手残り1,300万円だ。まあそれでもやってやれないことはないが、
まあ、その辺は各個人のリスク許容度の違いだろう。

こんな風にノートでもExcelでもいいから、シミュレーションをしつつ、
法人の決算を組みながら、毎年毎年、ああでもない、こうでもないと、
悩むのがいいと思う。
それを楽しめるタイプは、大家業に向いている。
そもそも法人化したほうがいい水準まで拡大しないと、勤め人の給料並の報酬を、
自分に払えないと思う。

私も嫁の相続という僥倖がなかったら、
総資産3億、純資産1.5億くらいは必要だったと思う。
3億 8%で家賃収入 2,400万円
管理費20% 480万円控除して
営業利益 1960万円
金利が3%平均で 1.5億×3%で年450万
経常利益が1,410万円
返済が1.5億20年で毎年750万円
手残りが660万円。
うーむちょっと足りない気がする。

4億、純資産1.5億。このくらいかもしれん。
4億8%で 売上3,200万円
管理費20% 640万円
営業利益  2,760万円
2.5億の3%で金利は年750万円
経常利益で約2,000万円
2.5億の20年返済だから、年間返済元金が1,250万円。
うーむ、手残りは850万か。
やあり25年返済じゃないと厳しいなとか。

まあそんな感じだ。
実際に1件、2件と投資しながら、
戸建だとあと15はいるな、時間がかかり過ぎる!と思う人もいれば、
勤め人と並走だからまあ、こんなもんか…
って人もいる。

そんな風に楽しめる人が、金持ちになるんだと思うよ。うん。

つづく

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