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今持っているもので満足する

餓鬼道は地獄ではない、現世にある

私は輪廻転生を信じている。
肉体は滅びるが、魂は滅びない。

Wifiというものがある。
これは無線で情報が空間を移動しているのだが、
空間には情報を移動させるシステムがあるということだ。
細かいメカニズムは科学が解明するだろうが、
科学が解明していないからと言って存在しないわけではない。
魂の情報は空間に移動して存在し続けると思う。

まあ、それはいいとして、
輪廻転生は信じているが、地獄という別の世界があるとは思っていない。
地獄とは、死後、とんでもない世界に転生することだと思う。

具体的には中国の貧民街で産まれたり、
過激なイスラム世界で女性として産まれたりすることだ。
まさに地獄以上の地獄を味わうことができるだろう。

地獄とは単に、同じ世界の別の場所に生れ変わることなのだ。

さて、

比較的次元の高い魂が集まるこの、日本と言う場所にあって、
なお、地獄のような生き方も可能だ。

特に現代のような資本主義を国是とする体制では、
貧富の差が拡大する。
男は闇バイト、女はパパ活。
まさに地獄である。

さて、餓鬼道は貧乏人しか落ちることができないかというと、
そうでもない。
私も餓鬼道に片足を突っ込んだ自覚がある。
あれは間違いなく大学を卒業して司法試験を諦めて就職をしようと決意した頃だ。

俺は貧乏だ。
友人は一流企業に就職して、これからどんどん差が開く。
女にもモテない。

まさにコンプレックスの塊である。
(まあ、その後すぐ、就職して彼女もできたのではあるが)

就職しても、給料が安いと言ってはブラック企業に転職して、
また債権回収業界に戻ってみたり、不動産投資に目覚めてみたり、
正社員の嫁探しをしてみたり。
これはまさに餓鬼の行為である。

欲望には際限がない

欲には限界がない。

1億持っていれば、これを2億にしたいと思う。
1万円だって他人に施しをしたくない。

妻がいても、もっと美人の女が欲しい。
子供にも、私にふさわしい自慢の子供になってほしいと、
習い事を強要する。

出世、社会的地位、さらなる高みを求めて、
SNSに露出していく。

豊かになれば餓鬼道に落ちなくて済むかと言えば、そうではない。
結局、世界征服するまで人間はその欲望を肥大化させることが可能である。

私も、もっと金(カネ)が欲しくないか?
と聞かれれば欲しいと思う。
妻を3人持てるという法改正が行われたら、3人持つかもしれない。
私も欲がゼロではない。

しかし、
金銭的には世帯年収が3,000万を超えた辺りで、メラメラと沸き上がるような欲が消えた。
勤め人をやめても世帯年収が3,000万を維持可能な状態になって欲はさらに低下した。
妻を娶って「女をもっと欲しい」と言う欲望はほとんど消えた。
子供が3人できて、さらに生殖意欲は低下した。

名誉、出世欲。これは私が最も縁が遠い欲である。
むしろ避けて生きてきた。
恐らく、私の前世で「ある程度やった」のだろう。
異性に対する欲望も他の人からすると薄いようだ。これも前世でやったのだと思う。
今世はとにかくカネだった。
貧乏、欠乏、貧困に対する恐怖と怒り。
これをクリアするのが今世の課題だったと思う。

とは言え、起業して上場したようなビッグマネーではない。
大富豪や政治家の子息でもない。
家族で、過度な贅沢こそはできないが、豊かに暮らせる程度のカネだ。
特に労働を拒否できるという経済的自由が重要だった。

欲望は確かに大きなエネルギーになり得る。
大家業界にも外車を買ったり、
人と集まってパーティみたいなことをしたり、
SNSに露出して、自分の大きさを誇示するような人間がいる。
その欲望をレバレッジにして拡大できるのだから、
悪いことばかりではない。もちろん欲はあるべきだ。
むしろないと困る。

重要なことは自分の欲望がどの程度で満足できるか?
それを知っておくことだ。
聖丁などは自身でも女性に対する欲が強いと言っている。
これは羨ましい反面、ご苦労なことだと思う。
でも、あるのだから仕方がない。
それと向き合うことが現世の定めだ。

年商数億の企業を作って、SNSでドヤっている社長もいる。
これも名誉欲が強いのだ。
それがあるから、起業できたとも言える。
これも仕方ない。現世の定めだ。

重要なことは、今世の課題として与えられた欲望を、
正しい形で実現してやって、
当該欲望を成仏させてやることである。

私の今世の課題は「カネに対する欲望」だったと思う

女、名誉(出世)、これらの欲望は、私は薄い。
この方面でのアドバイスはほとんどできない。

ただ、カネに対する欲望との向き合い方に関しては一家言ある。
カネに対する欲望が強い人には大きく分けると、実は2種類ある。

〇カネ自体を増殖させることに欲望が刺激される人
〇カネで買える何かに対して欲望が刺激される人

実はカネが欲しいのではないタイプがいる。

「いい家に住みたい、ハデな車に乗りたい、ブランド品に囲まれたい。」
これは、実はカネが欲しいのではない。
その先の方が重要で、名誉欲の一種である。

金銭的欲望には2種類あると言った。
私の場合には名誉欲の手段としての金銭ではなく、
「自由欲」と言ってもいいだろう。
経済的豊かさを獲得して、他人の指示に従わずに、自主自立の意思決定ができること。
これを何よりも重視している。

所有欲、名誉欲の奴隷、つまり餓鬼道に落ちている人。
この欲望に支配されている限りは、
100%資産家になることはできない。

なぜならば、資産家とは、カネを極力使わない人間だから。である。

5段階欲求説の頂点が資産家になりたい欲なのだ

ハイハイ。
よくあるこれだ。

この頂点に位置するのが
「自己実現欲求」だと言われている。

つまりこれを実現するためには、
下の4段はクリアしておく必要があるのだ。

段階、というくらいだから、積み上げでやっていくのだ。
下の4段がグラグラだと、いくら積み上げても文字通り根底から崩れる。

そうなると、だ。
まずは下位4段の欲望を満足させて、欠乏状態から脱する必要がある。
しかし、名誉欲を満足させるために、カネが欲しい!となると、
稼ぐ→使う→なくなるからまた稼ぐ→使う→ループ

無間地獄に落ちる。
繰り返すが、
まずは4段階をクリアする。要するに欲を満たす必要がある。
欲を満たす方法は2つある。
欲自体を小さくする方法と、欲が満足するまで与える方法。
この2つだ。
基本的には、当然、前者がお勧めだ。

欲を克服するポイントは「欠乏」を見るのではなく
「すでに持っているもの」を見ることだと思う。

配偶者がいなければ配偶者を見つける。
子供がいない、出来なければ、
所詮ほとんど同じDNAを持っているのだから、
兄弟の子供に対して貢献することもできる。
それで満足することは可能だ。

世の中には一切の身内がいないという人もいる。
それと比べたら大いに良い。
DNAの生存と言う生物としての根源的欲求が満たされている。
(そう思うことができる)

自宅も低コストで清潔な環境であればいい。
仕事だって今もらえている給与の範囲で生活できればそれは、ありがたいことだ。
欠乏ではなく、既に持っているものに目を向けるのだ。
そしてそれで十分だと、足るを知ることが、
まさに克服の瞬間である。

ある意味、欲望を成仏させた状態が、『解脱』と言ってよい。
人間としての輪廻転生のゴールである。
一生懸命金持ち、資産家になろうと、
もがいた結果、スタート地点に戻って立っていた。
そんな状態かもしれない。

なんだ、俺は最初から、全部、この手にもっていたじゃないか?
と。

お釈迦様も王子としての立場、家族を全て捨てて、
激しい修行を行った末、死にかけた時に
村の娘から差し出された食べ物を口にして悟りを開いたと言うじゃないか。

逆説的な話なのだが、
資産家になりたいのであれば、収入 ー 支出を極小化して、
差額を投資して、資本を拡大していくのが王道だ。

そして支出を極小化するためには、
余計な支出をしない。
今持っているもので満足すること。
これが重要だ。

しかし、今、持っているもので満足できるようになってしまったら、
もはや資産は要らなくなってしまうのだ。

まとめ

資産家になるために。
今持っているものに満足しなさい。
ほら、もう資産家になる必要もなくなってしまった。

※補足、ただ、私を含めた凡人はある程度手に入れてみないと分からないものである。
凡人が悟った気になっても、それは酸っぱいブドウになってしまう。

をはり

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