財政危機だからプライマリーバランスを黒字化させるべきだという政策
現在の政府の方針はプライマリーバランスを黒字化させる。
つまり税収以上にカネは使わない。
ということである。
なるほど、収入に見合った支出をする。
いいことだ。
と、家計や企業の財務レベルで考えると正しいように見える。
が、政府部門がやるとなると、家計とは違った意味が生じてくる。
そもそも世の中に出回っているカネは全て、
「政府の負債」である。
要するに政府部門の借入を減らすということは、
世の中に出回っているお金を減らす。
と同義だ。
別に年金を国債で全額賄っても何も問題はない。
(財政法4条の議論は別にして)
あえて税収で社会保障費を賄わなければならないと言うことはないのである。
世の中に出回っているお金を減らすとどうなるのか?
相対的に商品の価格が上昇することになる。
つまりデフレ(物価の下落)になるのだ。
欧米各国はお金(=政府の負債)を増やし過ぎたから、
今、インフレ対策をしているのである。
日本は逆にここ30年、デフレの方向に経済を引っ張り続けてきた。
岸田政権はプライマリーバランスを黒字化させる!
と言っているので、この政策に対応して投資プランを立てるべきである。
30年続いたデフレは40年目を目指して続ける!
基本的には従来通りの投資スタイルでOKである。
つまり、低金利が続くはずだ。
なぜか?
それは世の中に出回るカネが減っていくからだ。
世の中に存在する商品の総量が100だと仮定する。
一方カネの量はも100とする。
政府がプライマリーバランスを黒字化させる。
ということはカネを減らすと言うことなのだから、
カネの量は90に減る。
今まで1のカネと1の商品を交換できたわけだが、
今度は0.9のカネで1の商品が手に入ることになる。
今10のカネを持っていて、
これを使わずに持っていれば、
1年後、カネは10のままである。
しかし、世の中に存在するカネの総量は90なのだから、
1年後に持っているカネの価値は1割高まる。
今 10/100=10%
1年後 10/90=11.1%
金利はゼロであっても、
カネの価値が上がっている。
なるべく消費を抑えて、カネを使わずに貯めこむのが一番の運用ということになる。
日本人は賢い。
政府部門を黒字化するぞ!
と言うなら尚更財布のひもがガッチガチに固くなる。
消費は減る。
消費が減るから企業も生産を抑える。
設備投資はしない。
給与も上げない。
そうしてますますデフレが進む。
今後もこの流れは変わらないと岸田総理が言っている。
我々勤め人大家もこの政策に沿って投資をするのだ。
即ち、出費を抑えろ!家を買うな、車を買うな、結婚をするな!子供を作るな!
これである。
モノは相対的に安くなっていく。
今は我慢していれば来年もっと安くなる。
今は短期的にコロナの政府が嫌々ながらカネを供給しまくっている。
しかし、
政府はまた支出を抑えると言っている。
防衛税を導入するという議論もある。
コロナ復興増税もあり得る。
回収局面は必ずやってくる。
今の物価上昇は一時的だ。
必ずまたデフレに飲み込まれるだろう。
コロナマネーが不動産価格を押し上げてはいるが、
再び買いの局面はやってくる。
戸建投資ブームで、今高値で貸家を買ってしまった勤め人はデフレになって
手放そうとする局面が来る。
そこまで待ったら良い。
合成の誤謬と言う言葉があるが、
このようなデフレの時こそ、経済全体としては消費を拡大するべきだ。
政府がカネの総量を減らしても、
カネが従来10回転していたのを100回転にスピードUPすれば、
経済は回復し始める。
しかし!
しかし!である。
経済全体としてはそうだとしても、
個々の経済主体はそうは動かない。
給料を30万円もらったら、まずは5万円を貯金に回すのが日本人である。
絶対に消費を優先したりはしない。
そしてこの行動はデフレ下では絶対的に正しい。
そして、私達個々の勤め人、投資家はこうする権利がある。
消費に対する罰金(消費税)があるのだから、
支出は徹底的に切り詰めるべきなのだ。
そしてデフレの被害者である経済リテラシーが低い人に、
貸家を適正な家賃で供給する。
仕入となる家も適正な価格で仕入れる。
私は都内、利回り12%の水準を絶対に譲らない。
下がらぬなら、下がるまで待とう、ボロ戸建。
投資する金額は土地価格ー解体費用である。
そしてなおかつ収益性は年12%以上。
カネの総量は減る方向にあっても、
カネは商品を供給する側の企業に多く集まる。
そして法人税は安い。
企業が集まる東京周辺の土地の価格は上がり、
地方の土地価格は下がる。
土地値から解体費用を控除した金額で買う。
そして適正なリフォームをして、適正な家賃で貸す。
これならばデフレによる貨幣の価値の下落よりも早く稼ぐことができる。
何より日本円の毎月の安定したキャッシュフローが手に入る。
借金は抑える
借金はあまりしない方が良い。
カネの価値が上がるので、借金額は同額でも、返済するのは時間と共にキツくなるはずだ。
レバレッジは最低限にした方が身のためだ。
物件価値が上がるのであれば。
不動産の価格が上がり借金の残高を上回る金額で売却できる。
が、これは全く期待できない。
デフレ期に値上がりに期待して投資するのは投機である。
まだだ、まだその時ではない。
節約して、カネを貯める。
カネの価値の下落よりも早くカネが回る商品を買う。
まだまだこの戦略は有効だ。
つづく