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オーナー社長が全部決めるんだ

ニデックの粉飾決算事件

日本電産と言えば偉大なるオーナー社長。
彼のカリスマ的な経営センスを承継する難しさが、
ニデックの粉飾決算には表れている。

要するに永守さんの顔色を見ながら経営してますってことだ。
カネを払っている監査法人に「意見不表明」を出されるということは、
経営者は監査法人よりも、他の誰かの顔色を見ているということだ。

永守さんは「増収・増益」を厳命していたハズだ。
要するに目的のために手段を選んでいない。
それが今のニデックの経営なのだ。

我々初代の中小企業オーナーにはあまり関係がないことかもしれないが、
勤め人をやっていれば、似たようなケースはよくあることだ。
どうしたって、社員はオーナー社長の顔色を見ながら仕事をするものだ。

そもそも優秀な勤め人であれば、あるほど、
オーナー社長の顔色を見ながら働くのが上手いのだ。
(だから私は出世しない)

さて

オーナー社長の指示が曖昧だと勤め人の動きが悪い

オーナー社長が放置すると、
管理職は勝手なことをやり始める。
放任はダメだ。

私も上司からパワハラ、退職勧奨、指名解雇まがいの言動をされたが、
これもオーナー社長が明確に人材のマネジメントの方針を指示していないことから起きる。

これらの上司は人間性はとにかく悪い。
特にそのような「性悪」な人間を管理職に置く場合には、
マネジメントの方針を明確にしておく必要がある。
放置しておくと、その人物の私見で行動する。

その私見での行動も、上司と相対する部下としては、
「会社の方針」に見えてしまう。
これは大いにマズイ。

特に中小企業経営なんてもんは、
人材の質が低い。
私の勤め先も、一流企業からはじき出されたような人材と、
私のような生来、一匹ウルフな人間がいるようなところだ。

それは仕方がないのだが、
人間性が低いのでなおさら、オーナー社長がしっかり
見張っていないとダメだ。

私の場合は、
上司が、「SATをクビにする方向で追い込んでいます!
どうですか?スゴイでしょ?褒めて褒めて!」
と、報告を受けて、
ギョッとして、私と直接面談をして慰留されたような次第である。

別に上司と部下はヒトとしてお優秀、無能と関係がない。
単にビジネスを最も効率的に回転させるために設定された役割に過ぎない。

それを無能な私に指示を出せるとか、
自分の判断力が優れているという勘違い野郎が跋扈(ばっこ)する。

中小企業経営者は、どうせ無能しか採用できないんだから、
管理職とは言えしっかり見張っていなければならんのだ。

注意すべきは自分の劣化と阿諛追従の徒

経営者も60代、70代となってきて、
資産も拡大してしまうと、劣化する。

当然、目が行き届かないことも出てくる。致し方ない。
ニデックのケースでは、目が行き届き過ぎて、
引退したのに現役の経営者が忖度したのだが(笑)。

特に、自分の引き際というのはよく考えた方がいい。
自分の劣化はなかなか気が付かないものだ。

スポーツテストをしてみれば、
身体的な劣化は一目瞭然だろうが、
経営手腕ってヤツはなかなか気づけない。

なんなら自分では経営者として成長しているとさえ思ってしまいがちだ。
しかし、悲しいかな。
人間は40代以降成長しないと思っている。

成長する可能性は確かにある。
例外だ。
40代以降も成長する経営者は「初めて失敗」を繰り返す経営者だ。
同じ失敗を繰り返すのは無能であるが、
新しい失敗をし続けている経営者は成長する。

私も46歳にもなって、
中古の大家業は、まず失敗しない。
失敗しようがない。
勤め人でも債権回収に関しては、ほぼ間違えない。
(書類作成のミスはするが、これは怠慢)

ここ10年は特に、ミスらしいミスはない。
それは当然で、新しいことに何も挑戦しないからだ。
新築アパートの建築、地方SRCへの挑戦など、
新しいことをやっていたら、
そりゃ失敗する。
だって知らないんだから。
それを繰り返していれば人は成長する。

でもね、

別に順調なら新しいことに挑戦しなくてもいいと思うし、
今の取り組みを「深める」方が重要だ。

あとは阿諛追従(あゆついしょう)の徒である。

ようするに、イエスマン、
ゴマすり野郎どもである。

ただ、このイエスマン、ゴマすり野郎どもと一緒にいると確かに気分はいいものだ。
当然だ。
この連中が果たして、自分にとって重要な相手なのか?
よくよく考えた方がいい。

子供の時に小遣いを毎月5万円くれて、
海外旅行、習い事なんでもさせてくれる親。
湯水のごとく金を使って贅沢をさせてくれる親みたいなものだ。

近い将来、親がいなくなったら、その子は苦しくなるだろう。
まさに、ゴマすり野郎どもってのは、
カネの切れ目が縁の切れ目ってヤツで、
サーっといなくなるヤツだ。

私は勤め先の社長に恩義がある。
私はサムライである。
主君のお陰で、主君から頂く俸禄よりも多くを稼げるようになった。
感謝をしている。
最期まで御供する所存だ。

昇進もする気はないが、忠義を果たすために、
やめろと言われても諫言する。
前田利家のようなもので、1年ほど謹慎するかもしれんが、
忠義は主君にある。
佞臣は斬らねばならぬ。

それはさておき。

阿諛追従の徒が周囲に増えてきたということは、
経営者の老化、劣化が表面化してきたということだ。
もう長くはない。

忠臣に介錯してもらい、潔く腹を切った方がいい。

をはり

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