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ウチの長男は天才だ

神ってる長男

私は間違いなく凡人であるが、
息子はどうやら天才らしい。

まず、学校と言うものを「どうでもいい」と思っている。
行きたくないと思えば行かないし、
成績をよくしたいとも思っていない。
部活もしない。

まずこの点が天才だ。

私は幼い頃から、学校と言うものを「行かなければならないもの」と、認識していた。
動けない程の風邪でもなければ休んだということはない。
さらに成績をよくしなければならない。
と、思っていた。
点数を取らねばならぬ。
先生に高評価を得なければならないと思っていたのである。

確かに学校などと言うものは行かなければならないものでもなんでもない。
全くどうでもいいものである。
学校の定期テストの成績など良かろうか悪かろうが、
受験は一発勝負だ。
そこで勝てばプロセスは関係ない。

そもそも大学に行くにしても何しにいくのか?
という話である。
私などいい例で、多少勉強はできたが、
司法試験に合格する程賢くもないので、
逆に無駄な人生の回り道をしてしまった。

面白くなければ行かない。
というのは実に正しい発想だ。
しかし、勤め人養成機関たる学校に行かないというのは、
母親から責められる原因にもなるし、
一応私も学校は行けと言う。
それでもなお、サボると言うのは、逆に
しっかり学校に行くよりも勇気が必要である。

やはり私の長男はスゴイやつだ。

SAPIX万年下位クラスだった息子

息子は一応千葉県では有数の名門お私立中学に合格したのだが、
SAPIXでは万年下位クラスだった。
恐らくダメだろうと、私も思っていた。

まず、自宅で全く勉強をしない。
殺人的な量の課題を全て放置していた。

しかし、3つの私立のうち2つに合格した。
そのうち1つの偏差値は都内であれば早慶レベルの偏差値だ。

何というか、こういうヤツを天才と言うんだなと思う。
私は必死で勉強して何とかクリアするタイプなので羨ましい。

気に入らないことがあると家を出る。

思春期の子供にはありがちだが、
家出をする。

気に入らないことがあると家を出るのだ。
もはや息子の趣味である。
キャンプに出掛ける大人のようなものだろう。

しかし、その家出のレベルがスゴイ。
しっかり食料を確保して家を出る。
さらに2日程度本当に帰ってこない。
一度警察に補導されたものの、
2度目以降は補導されないように補導される時間(深夜11時から朝4時)には
警察を回避する。

私も中学生の頃には家出を試みたことはあるが、
一晩帰らないというレベルの家出はしたことがない。
恐怖感に勝てなかった。

しかし私の息子は2日も家出をする。
帰ってこない。
気の弱い親ならば捜索願いを出すレベルの家出だ。

やはりスゴイ。

世に名馬は常にあれども名伯楽は常にはなし。
とはよく言ったものだ。
凡人には天才の所業が狂人に見えると言う。
恐らく息子は天才である。

凡人の私ゴトキが手を出せるシロモノではないので、
今後はコッソリ見守ることに徹したいと思ふ。

つづく

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