大家業、厳しい時代
今（２０２３年８月）は大家業、特に物件を買っていくステージにある予備軍にとって、
非常に厳しい時代にあると言える。
私が思うにベストのタイミングは2,000年頃だったと思う。
当然、私が社会人になる前の話なので、
私が不動産を買えるはずもない。
そうなると、私が言いたくなるのは
「2000年代に大家業を始めていた人はラッキーだったのだ、今は時代が違う」
この「言い訳」である。
これは自分が成功者になれない事実を肯定するための、
自己防衛行動であり、今の自分が成功する上で
なんの助けにもならないのである。
しかし、戦国時代と現代ならまだしも、
ここ20年程度の差異で文句を言っても仕方ない。
召集令状1枚で、中国大陸に送られた私の祖父の時代とも違うのかもしれないが、
どんな時代であっても、
生きている人間は全く同じである。
戦国時代であっても、農民から身を立てた豊臣秀吉
三河の首領に過ぎなかった松平家から天下を取った徳川家康
全く持って有利な環境ではないところから天下に覇を唱えているのだ。
織田信長も同じだ、
信長の親はしょせんは尾張守護の斯波家の3つある奉行の家柄の1つに過ぎなかった。
一方武田信玄は新羅三郎義家直系の甲斐守護職の家柄だ。
織田信長が「俺は信玄と比べて不利な立場からスタートしたんだ」
なんて言葉を吐いたか？という話である。
貸家が高いのであれば、別に民泊であぶく銭を稼いでもよいだろう。
一軒家が買えないのであれば、別のタイプの賃貸商品を開発してもいい。
そもそも大家業が不利ならば有利な異なるビジネスをすればよいだけであろう。
時代のせいにする人はおそらく2000年に
投資できる状態にあっても、時代のせいにして何も行動しない。
教育、「今は昔と違う」
私は岩手県の貧農の家に生まれている。
公立中学、高校へと進学し、国立大学に落ちて、私立大学に入った。
塾というものには行ったことがない。
親からもらえる仕送りの中から、ネットもないもない状況で、
口コミを頼りに参考書を買って大学受験に挑んだ。
当然、私は3人のムスコも公立から国立大学を目指してくれればよいと思っていた。
しかし、
妻と義母の意見はこうだ「SAT君の時とは時代が違う」
これだ。
私もノホホンとしているので、
「まあそうかもな」と、思って、長男をSAPIXに入れて総額300万円近い費用を払った。
私のDNAのおかげだろうが、
名門お私立中高一貫校にムスコは入学した。
今はなんとか通学だけはしているが、
1年以上不登校になった。
なんのことはない。この勤め人養成機関たる学校制度は、
今も昔もなんら変わりないのである。
妻と義母の「詭弁」にひっかかった私が悪い。
残念だが、学校のお勉強も才能である。
私立に行ったところで、大きな差はない。
ヤルやつはやる。
ヤらないやつはやらない。
女は子供を自分の思い通りに育つと勘違いする時期がある。
しかし、
子供も1つの人格を持っているし、
天から与えられた才覚は100人いれば100通りである。
「優秀な学歴、優秀な勤め人」
というコースに嵌めこもうとする。
とても愚かな行為だ。
教育とは、「子弟が社会で自立して生きられるように支援すること」
である。勉強などどうでもいい。
この資本主義社会で経済的に殺されないような知恵を叩きこんで、
社会に送り出すことが教育だ。
「時代が違う」のではない
「時代は全く変化していない」学校教育は勤め人養成機関のままだ。
勉強が得意な子供、スポーツ、芸術、美人、イケメン色々だ。
時代も人間も1万円程前からほとんど変化していないのである。
教育という分野においては時代も人間も何も変わっていないのだ。
いくら金を持っても、教育では騙される。
家や車を我慢できて、金を持ったとしても
「子弟への教育」となると、
知恵のある人も騙される。
1億円のタワーマンションをバカにしている人も、
なぜか私立中学受験には湯水のごとく浪費する。
私も長男では騙された。
あとの二人はずっと公立に進ませる予定だ。
金を出さないということではない。
特定の方向に誘導するようなことはしない。
ムスコはやりたいようにやった良い。
18歳までは衣食住と教育は提供する。
Fランク大学に進みたいと言ったら、
残念だが、支援しない。
そんなことをするなら、労働したほうがいい。
行きたければ自分のカネで行ったらよいのだ。
本人の明確な意思があれば親を説得しようとするはずだ。
説得に動かされれば金は出すし、
出せる状態を維持することが親の責務だ。
求めよさすれば与えられん。
これで行く。
頼まれもしないのに、お受験をさせたり、インターナショナルスクール（）に
行かせる金持ちのなんと多いこと。
私の息子が3人ともバカであれば、
言っちゃ悪いが、3バカ息子に投資するよりも、
私自身が不動産に投資した方がリターンが大きい。
男は厳しく育てる。
女の子がいたら、ある程度あまやかしたかった人生だ。
つづく