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またトモダチが減った。勤め人投資家卒業式

40歳にして勤め人を卒業していった小山君(仮名)

小山君は私と同じ、いや、それはおこがましいな。
私を超えるハイスペサラリーマンだ。

彼とは高校の先輩後輩の関係だ。
彼と再会したのは約10年前、
彼は一流外資系金融の勤め人になっていた。

彼は残念なことに当時流行のシェアハウス投資を検討していた。
当然私はいわゆる「いい人なので」全力で阻止した。
彼はギリギリでクーリングオフを使って契約を見送った。
まさにギリギリセーフである。

その後彼は震災後の太陽光投資ブーム、
都内新築フルローン、多法人スキームに消費税還付という
今ではできないが、当時はできたスキームを駆使して資産をあっという間に拡大した。
自己資金は温存したままで。

それからは株式投資で資産を拡大し、
晴れて勤め人卒業となった。
今後は地元の地方議員になって政治の道に進むらしい。
イキナリ都知事などを目指さず、
盤石な資産背景をもって自分の主張を通す、立派な政治家になるだろう。
彼の洋々たる未来を祝福したい。

経験者の陥る、成功の罠

当時彼がやっていたことを私ができなかったかというとそんなことはない。
私は何をしていたかと言えば、
都内築古ワンルーム投資の現金買い、そこから派生した再建築不可戸建にシフトしていた。

都内ワンルーム投資で一定の成功をしていた私はそこから出なかったのだ。
フルローン、都内新築アパート、多法人スキーム、消費税還付をしっていながら
その場に踏みとどまって新しい投資手法に挑まなかった。

小山君は不動産は初見だったので、
ヤバイ投資(シェアハウス)を回避して、当時の最善の投資手法を選択して
成功した。

資産を拡大してからは無理はせず、キャッシュを3億円も貯めて、
満を持して、エリートハイスペ勤め人を卒業したのである。

成功者が陥るトラップ。
まさに私が陥っていたのである。

コロナ融資バブル

チャンスはあったのだ。
まさにコロンブスの卵だ。

コロナバブルでも私は踏みとどまった。
チャンスはあった。
法人も持っていたので、もっと攻めることもできたのに
1つ2つ物件を買い、税務署と遊んでいて、チャンスを見逃した。
見逃し三振である。

その差は、現金ほぼゼロ、資産2億の私と
現金3億、資産8億円の小山君という見事な差として顕在化したのである。

リーマンショック(2009年)
震災(2011年)
アベノミクス(2014年)
コロナ(2019年)

これがもう1回あったら、自分は何をすればいいか分かる。
しかし、4回もチャンスがあったのに私はホームランボールを
ヒットとフォアボールでお茶を濁したのである。

世の中のほとんどの人間は、私より悲惨で
ただ勤め人をしてチャンスをスルーしていた。
経営者達は頭脳を駆使して成功したり、失敗していたのだ。

ただ攻めるのだけが正義ではないし、
私のように石橋を叩いて渡らないタイプだとどうしてもこうなる。

世の中には情報発信をしないだけで、
かなりの資産を保有している人がいる。
むしろ発信する私は少数派である。

情報発信者としての「旬」

勤め人卒業というテーマに限ると、
情報発信者の旬は「卒業直前と直後」である。
勤め人卒業を目指している人たちにとって本当に有益な情報は
この「直前直後」の勤め人である。

私も今、そこにいるのだが、
4回もチャンスを逃した発信者なのだ。
その意味で一気に勝負を決めなければいけない人は
私の逆をしたらいいのかもしれん。

私も次こそは攻めると決めているので、
それに乗るもよし。
あえて見送ったら、「コイツは逆神なので、俺はやる」
と、攻めるのもいいだろう。

最善の選択をしたとしても、
結果は誰にも分からない。

チャンスをつかむか、全部失うか、そんな勝負はしなくていい。
勝てそうなら戦うのもいいと思う。

私は準備ができていると思う。
彼より遅れること5年、ここからさらに5年は遅れるかもしれない。
しかし、10年程度がなんだというのだろうか。

ゼロのまま老いて死ぬ人が圧倒的多数派だ。
いや他者など気にしてはいけないな。

このままシコシコ戸建を買い進めても定年までには
2億3億の純資産は作れるのでそれもいい。
しかし、小山君のように一瞬のチャンスを掴んで飛躍することもいい。
本当に羨ましい。

彼の人生に幸あれ。

をはり


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